「スポーツ医学」の言葉から最初にイメージされるのは、競技スポーツにおける外傷・障害に対応するための医学とする方々が多いと思います。しかし、競技スポーツと「スポーツ医学」の接点は整形外科的な問題ばかりでなく、内科・婦人科・眼科・皮膚科など、すべての診療科が関連しています。近年の競技スポーツ界における女性選手の活躍には目を見張るものがあり、マスコミにも大きく取り上げられています。女性選手のスポーツ障害としては、当然整形外科的な諸問題もありますが、婦人科領域においても重要な問題点が指摘されています。運動性無月経・摂食障害・骨粗鬆症は「女性アスリートの三主徴」として注目され、女性選手の健康管理やコンディショニングにおいて重要な問題となっております。
「スポーツ医学」が関わるスポーツ領域は、競技スポーツばかりではありません。近年の国民的な健康意識の高揚にともない、老若男女を問わず、多くの人々が日常的にスポーツに親しむようになっております。すなわち、健康維持・増進のためのスポーツ(健康スポーツ)や疾病の予防・治療のためにスポーツ(運動療法)などです。健康のためのスポーツでありながら、誤った方法などで障害をきたしてはならず、しっかりとした医学的な管理が必要となります。女性の一生における健康スポーツとしては、妊娠中のスポーツと中・更年期のスポーツが重要な課題であります。
健康スポーツ・運動療法・競技スポーツなど、その目的は異なっても、多くの女性がスポーツ活動に参加しています。女性のスポーツ活動の問題点、効果や安全性について、医学的な側面から科学することが、この研究会の目的です。医師を始めとした医療職ばかりでなく、スポーツ科学者やスポーツ指導者など多くの職種の方々、さらにスポーツ選手やスポーツ愛好家が集い、「女性のスポーツ」に関する諸問題について情報交換をし、また議論を重ねて、「女性のスポーツ」をより良いものに充実させていきたいと思っております。
この研究会が、皆様の「女性のスポーツ」に関する知識や関心を高めるための一助となることを念願しています。
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